宿命はいかが?
今日は、小説を紹介したいと思います。
東野圭吾の作品です。いつも東野さんの小説を読んだ直後、その世界から気持ちが抜けられなくなります。それほどに、面白く、入り込んでしまう作品が多いです。
複雑に伏線がはられた部分を、あのときのあれは、そういうことだったのかー、あっちのあれは、それでだったんだ…、と思い出して、思わず余韻に浸ってしまいます。
その中で、今日おすすめするのは宿命という一冊です。
12月にWOWWOWでドラマ化されていました。(自分の中で、想像している登場人物たちとキャストの方たちとにギャップを感じてしまって、見てないのですが…。)
ストーリー
高校時代の初恋の女性と心ならずも別れなければならなかった男は、苦闘の青春を過ごした後、警察官となった。男の前に十年ぶりに現れたのは学生時代ライバルだった男で、奇しくも初恋の女の夫となっていた。刑事と容疑者、幼なじみの二人が宿命の対決を果すとき、余りにも皮肉で感動的な結末が用意される
ストーリーを最初に読んだ時には、只の恋愛小説なのかな…と思ってしまったのですが、読んでみると、もちろん恋愛も含まれますが、それと共に深いテーマが隠されていました。やっぱりミステリーなんです。
伏線が数多く張り巡らされていて、ついつい先を読みたくなってしまう。トリックと犯人の意外性だけで読ませる作品に物足りなさを感じているのなら、なおさら面白みを感じると思います。そして、東野さんの人物描写のうまさもおもしろさの一つだと思います。
ぜひ読んで見てください。詳しい情報や、購入希望の方は画像をクリックすると見れるようになっています。
- 著者: 東野 圭吾
- タイトル: 宿命
宿命は、作者が『変身』という作品のストーリーを固めるため、脳に関する文献をいっぱい読み漁るうちに見つけた、興味深い資料が核になっているということなので、関連している??、この変身も紹介したいと思います。
ストーリー
世界初の脳移植手術を受けた平凡な男を待ちうけていた過酷な運目の悪戯脳移植を受けた男の自己崩壊の悲劇平凡な青年・成瀬純一をある日突然、不慮の事故が襲った。そして彼の頭に世界初の脳移植手術が行われた。それまで画家を夢見て、優しい恋人を愛していた純一は、手術後徐々に性格が変わっていくのを、自分ではどうしょうもない。自己崩壊の恐怖に駆られた純一は自分に移植された悩の持主(ドナー)の正体を突き止める。
脳移植手術を受けた青年にしのびよる灰色の恐怖。君を愛したいのに、愛する気持ちが消えていく…。全編にみなぎるサスペンス。
こちらは映画化が決定しているんです。
監督:佐野智樹
脚本:よしだあつこ
出演:玉木宏
蒼井優
佐田真由美
松田悟志
山下徹夫
釈由美子(特別出演)
読み進めていくと、進めば進むほど、人間の脳や現代の科学ってすごい、と関心してしまうばかりでした。
同時に、あまりにもリアルな描写に少々気分が悪くなってしまったりして…。
それだけ、描写が上手なんですね。
そして、人をつくりだしているのは、脳次第なんだなあ…、と改めて、思わず考えさせられる作品でした。
ぜひこちらもご一緒に読んで見てください。詳しい情報や、購入希望の方は画像をクリックすると見れるようになっています。
- 著者: 東野 圭吾
- タイトル: 変身
作者プロフィール
1958大阪市生まれ。 大阪府立大学工学部電気工学科卒業後、日本電装株式会社(現・デンソー)入社し、生産技術エンジニアとして勤める。勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年 『放課後』で第31回江戸川乱歩賞受賞、専業作家に。1999年『秘密』で第52回日本推理作家協会賞受賞。