ミステリーはいかが? 作家:綾辻行人
ミステリー作家といえばこの人を忘れてはならないだろう、ということで綾辻行人さんの本をを紹介したいと思います。
とりあえず、沢山ある小説のなかで”館シリーズ”と呼ばれるものを紹介します。
このシリーズは、十角館の殺人 ・水車館の殺人・迷路館の殺人 ・人形館の殺人 ・時計館の殺人・ 黒猫館の殺人・暗黒館の殺人と、今までに7作書かれています。
どれもミステリー好きにはたまらないといえる面白さですが(業界の方々にもファンが多いとか…)、一度に7作全てを読みこむのは、結構気の遠くなる作業かもしれません。
(本当は全部読んでみてほしいのですが…)
ということで、今日は、そのうちの2作をおすすめします。
まずは、なんといっても、1作目として書かれた十角館の殺人 を読んでみてください。
ストーリー
そして、次に5作目の時計館の殺人を読むことをおすすめします。
なぜ、突然飛んで5作目かというと、1作目の十角館の殺人に登場した人々が出てくるので、1作目の続きを読んでいるように感じることができるからです。
そして、この作品は、日本推理作家協会賞に輝いた小説でもあり、大変面白いからです。
ストーリー
館を埋める108個の時計コレクション。鎌倉の森の暗がりに建つその時計館で10年前1人の少女が死んだ。館に関わる人々に次々起こる自殺、事故、病死。死者の想いが籠る時計館を訪れた9人の男女に無差別殺人の恐怖が襲う。凄惨な光景ののちに明かされるめくるめく真相とは?第45回日本推理作家協会賞受賞。
ぜひ、先を読まずにはいられない、そして、予想のできない最後の展開をみせる綾辻さんの作品に浸ってみてください。
↑暗黒館の殺人 は、12年ぶりに出たシリーズ最高傑作といわれる作品。原稿用紙約2500枚という大作です。
気づかないうちに出てなんて~という人は、絶対に読むべし!
このシリーズの他の作品を深く読んでいるなら、この急展開に必ず驚かされます。
また、敷地の一角に立つ塔は、なぜか「十角形」、各所に飾られた絵画は、「水車館」ゆかりの画家の作品。他にも注意深く読めば、他にも発見があります!
プロフィール
あやつじ ゆきと。1960年、京都府生まれ。
京都大学在学中に執筆した作品を原型とする十角館の殺人 を87年に発表し、一躍話題となる。
以降、館シリーズのほか、殺人方程式 〈切断された死体の問題〉などの本格ミステリ、囁き・殺人鬼シリーズなどのホラー作品を発表。現代を代表するミステリー作家となる。
- 綾辻行人さんは、先日紹介した小野不由美さんのご主人なんです。夫婦で作家なんてすごいですね。
- 私は、どちらの作品もとても好きです。