ホラー作家を代表する  ~やっぱり小野不由美~ | 本・映画・音楽・アートなど紹介            -空色日記

ホラー作家を代表する  ~やっぱり小野不由美~

 ホラー作家をお勧めするなら、やっぱり小野不由美さんです。

小野不由美さんのファンタジーも良いけど、ホラーも抜群に良いです!


 そして、小野不由美さんの傑作作品に、 屍鬼 があります。

ホラーのゾクゾクとした怖さが襲ってくると共に、謎を解いていくため、ミステリー要素がふんだに散りばめられています。数々の伏線が張られ、一口にホラーとは言えない小説です。

 登場人物がとても多いのですが、どの人物も詳細に描かれているため、情が湧いてきます。

(どの作品もそうですが、人物がどんな人間なのか、描写がとても上手な方です)

そして、出てくる村が実在しているかもしれない、と思わせます。


 結構量はありますが、読んだ後、読んでよかった~と思えるはずです。

ぜひどうぞ。



ストーリー

 人口わずか千三百、三方を尾根に囲まれ、未だ古い因習と同衾する外場村。猛暑に襲われた夏、悲劇は唐突に幕を開けた。山深い集落で発見された三体の腐乱死体。周りには無数の肉片が、まるで獣が蹂躪したかのように散乱していた―。その現状を不審に思った村に住む医師・尾崎は、幼なじみの僧侶・静信と共に、死の真相を探り始める。そこに隠されていたものとはいったい…。闇夜をついて越して来た謎の家族は、連続する不審死とどう関わっているのか。殺人か、未知の疫病か、それとも…。超弩級の恐怖が夜の帳を侵食し始めた。

 圧倒的な筆量と読み手を捉えて離さない筆致で作者の名を広く知らしめた作品。

 1巻 2巻 3巻


 4巻 5巻


著者紹介

 大分県生まれ。大谷大学在学中に京都大学推理小説研究会に在籍。講談社文庫ホワイトハートでデビュー。『東京異聞』が日本ファンタジーノベル大賞の最終候補作に。

 著書に本書を含む『十二国記 シリーズ、『悪夢の棲む家』『過ぎる十七の春』『緑の我が家』(以上、講談社文庫)、『 魔性の子 』『東京異聞』(以上、新潮社)などがある。

 屍鬼 は数々の書評に取りあげられ、小野不由美という名前を知らなかった層ににまで、一気に広がった作品。山本周五郎賞の候補にもなり、この 屍鬼 で、日本を代表するホラーの書き手として認知された。


 ミステリー作家で有名な綾辻 行人さんの奥さんです!